この記事の目次
はじめに
近年、データの保存・管理のために自宅や小規模オフィスでNAS(Network Attached Storage)を導入する人が増えています。その中でも特に人気のあるNAS OSがTrueNASとUnraidです。しかし、どちらを選べばよいのか悩んでいる方も多いでしょう。
そこで今回は、両者の特徴やメリット・デメリットを比較しながら解説します。
NSAとは?
NASとは「Network Attached Strorage」の略称でネットワークに接続された記憶装置です。大容量のデータの保存や共有・管理を目的とした設計で、写真や動画などの保存やバックアップ、資料の共有などに使われることが主となっています。
やりたいこと
外部(家の外)からアクセスしたい
撮りためた動画・写真を一括管理したい
タブレットや携帯でいつでも見られるようにしたい
DropBoxを自前で作りたい(Nextcloudを利用)
iPhoneで撮ったデータを自動でバックアップしたい
TrueNASとUnraidの基本情報
TrueNASとは?
TrueNASは、FreeBSDをベースに開発されたオープンソースのNAS OSで、エンタープライズレベルのデータ保護機能を備えています。特にZFSファイルシステムを採用している点が大きな特徴で、データの整合性や耐障害性に優れています。
TrueNASの主な特徴
- ZFSを採用:強力なデータ保護とスナップショット機能
- 2つのエディション:
- TrueNAS CORE(無料)
- TrueNAS SCALE(LinuxベースでDocker対応)
- エンタープライズ向けの機能:高度なRAID構成やデータ整合性保護
- 設定がやや複雑:初心者にはハードルが高いが、細かい設定が可能
Unraidとは?
UnraidはLinuxベースのNAS OSで、柔軟なストレージ管理とプラグインシステムが特徴です。特に異なるサイズのHDDを組み合わせて使用できる点が大きな魅力で、家庭用NASや小規模オフィス向けに人気があります。
Unraidの主な特徴
- 柔軟なストレージ構成:異なるサイズのHDDを簡単に組み合わせ可能
- DockerとVMの強力なサポート:アプリケーションの導入が簡単
- ユーザーフレンドリーなWeb UI:初心者でも扱いやすい
- 有料ライセンス:基本的に無料で使えず、ライセンス購入が必要
TrueNAS vs Unraid 比較表
項目 | TrueNAS | Unraid |
---|---|---|
ベースOS | FreeBSD(TrueNAS CORE) / Linux(TrueNAS SCALE) | Linux |
ファイルシステム | ZFS | XFS / Btrfs ※ZFS |
ストレージ管理 | RAID-Z、スナップショット対応 | パリティディスクによるデータ保護 |
仮想化対応 | TrueNAS SCALEではDockerとVMサポート | DockerとKVMをネイティブでサポート |
柔軟性 | 高度な設定が可能 | ストレージ拡張が簡単 |
OS | SSDを推奨 | USBメモリ |
最低HDD本数 | 4本(1本はOSで利用) | 2本+USBメモリ |
使いやすさ | 設定がやや複雑 | 直感的なUIで簡単 |
ライセンス費用 | 無料(オープンソース) | 有料(ライセンス購入が必要) |
おすすめ用途 | エンタープライズ向け、高信頼性が求められる環境 | ホームサーバー、柔軟なNAS構成 |
TrueNASの長所と短所
長所
- 強力なデータ保護機能(ZFS)
- スナップショット機能でデータ復元が容易
- エンタープライズ向けの高い信頼性
- 無償で利用可能(TrueNAS CORE)
- 高い拡張性とRAID-Z対応
- TrueNAS SCALEではDockerやKVMをサポート
- 優れたデータ整合性管理
- セキュリティ機能が充実
短所
- 設定が複雑で初心者にはハードルが高い
- ハードウェア要件が高め
- ZFSはRAMを多く消費する
- ストレージの拡張が柔軟ではない
- エンタープライズ向け機能が多く家庭用にはオーバースペック
- 一部の機能はGUIから利用しにくい
- プラグインの選択肢が限られる
- 公式サポートは法人向けが中心
Unraidの長所と短所
長所
- ストレージの拡張が非常に柔軟
- 異なるサイズのHDDを自由に組み合わせ可能
- DockerとVMの強力なサポート
- 直感的なWeb UIで設定が簡単
- 低スペックのハードウェアでも動作可能
- パリティディスクを利用してデータ保護が可能
- 豊富なプラグインによる機能拡張が容易
- アップデートが頻繁で新機能が追加されやすい
短所
- 無料で使用できず、有料ライセンスが必要
- ZFSほどのデータ整合性機能はない(現在はZFSが利用できるようになりました)
- パリティ保護はRAID-Zに比べて冗長性が低い
- 書き込み速度が遅くなることがある
- エンタープライズ向けの機能は少なめ
- セキュリティ機能が少し弱い
- 日本語で解説している所が少なくサポートが限定的
- 多くのディスクを使用すると管理が煩雑になる
どちらを選ぶべき?UNRAIDが一歩リード?
それぞれの使用環境によって、どちらのソフトを選ぶか決めてもらえればいいと思いますが、私はUNRAIDを選びました。
理由として、TrueNASの場合OSにHDDが1本必要です。しかもSSDを推奨しています。(書込みが激しいらしい)また、ZFSは素晴らしいですが、同じHDD容量を使わないと少ない要領に合わせられます。
例えば、容量が3TB・8TB・8TBの3台のHDDドライブでZFSを組むと約3TBのプールが出来上がります。実にもったいない!
UNRAIDは有料という欠点はありますが、手元にあるHDDの容量をフルに使えます。しかも、OSにはUSBメモリを使うので経済的!さらに、データの冗長性とスナップショット機能が素晴らしいZFSもUNRAID7から使えるようになりました。
つまり、それぞれのHDD事情に合わせて、HDDの容量をフルに使えるXSFとスナップショットが使えるZFSを選択して利用できます。
しかも様々なアプリをインストールしやすく操作していて楽しい!
皆さんはどのOSでNASを組み立てますか?
UNRAIDに興味がある方は、こちらからどうぞ。
